生まれ育った地元を支える企業に貢献したいという気持ちを持っていました。旭産業は昭和17年（1942年）創業で、80年を超える長い歴史を誇る会社です。その間、日本経済がくぐり抜けてきたさまざまな変化に対応し、企業として世に役立つ製品を作り続けている確たる土台のある会社だと思い、入社を決めました。

現在、小牧工場の駆動工作課でラインリーダーを務めています。リーダーになったのは入社から6年目の23歳の頃。自分の業務をこなすだけでなく、周囲に声かけをしたり目配りしたりしてきたことが認められた、頑張りをちゃんと見てくれる会社だということが再確認でき、とてもうれしかったです。
駆動工作課が生産を担当しているのは、さまざまなモータの回転などをコントロールするインバータユニットなど。設備や家電製品の中などに組み込まれるため表には出ませんが、製品の品質を左右する重要なパーツです。外国籍の方も多く働いている職場でもあり、上司が話しづらい雰囲気だと相談しづらいと考え、全員が品質意識を共有できるように通訳を介して会話したり、あいさつくらいですがその人の母国の言葉で声をかけたりとコミュニケーションを深めるよう心掛けています。おかげで「作業台の高さが合わない」などの細かな要望を我慢せず伝えてくれるようになり、改善点・問題点を浮き彫りすることにつながっていると感じています。そして、結果として現場のそうした気付きが、作業者の負担軽減や、安全・品質・効率を向上させる多くの改善に結びついています。

風通しがよく、誰もが安心して働ける職場が一番だと胸に刻み、これからも一人一人が能力を生かせる働きやすい職場づくりを考え、会社全体の底上げに貢献できたらと考えています。

理系や工業系出身ではなく普通科出身ですが、新入社員研修時からていねいに教えてもらえ、まったく問題なく業務に就くことができました。理系や工業系の知識や経験がないと無理では？と考えず、ドアをたたいてください。職場は先輩たちの声かけが温かく、人間関係で悩むことなく成長できる環境だと思います。

入社前に工場見学で訪れたときの印象を紹介したいと思います。製造現場ということで3K（きつい・ 汚い・危険）も予想していたのですが、現場はとてもきれいで「環境が良さそうな職場だな」と感じました。また、現場で働いている皆さんが集中して仕事に打ち込んでいる姿も印象に残りました。その上、外国籍の方や女性も多く、多国籍企業で楽しく働けそうだと思ったのも覚えています。入社してからも予想は裏切られることがなく、日々やりがいを感じています。